2月4日・5日「リブレの家」極シリーズの「制振」体験会を行いました。 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
体感してみると、実際の威力がよくわかりますね。
私も体験してみましたが、震度3程度の地震とおっしゃってましたが、 制振装置が効いていない状態でこれが実際くると思うと、とても怖いなと感じました。
あれが、震度3ならば、震度6とか…どんなに怖いことでしょう…。
さて、皆さん「制振」という言葉を聞かれたことがありますか?
あまり聞かれたことがないのではないでしょうか?
では、「耐震」という言葉は聞かれたことがありますでしょうか?
「耐震」とは、字の通り、地震に耐えるという意味です。
その耐え方は、地震が来た際に「建物自体が」大きく揺れないように構造をガッチリと固くすることです。
住宅の耐震性を判断する目安として、耐震等級というものがあります。
この等級は1〜3までに分かれていて、
耐震等級1…建築基準法に定められた対策がなされている。
耐震等級2…建築基準法に定められた対策の1.25倍の対策がなされている。 耐震等級3…建築基準法に定められた対策の1.5倍の対策がなされている。
これらの想定される地震の大きさと被害の目安は、
①数百年に一度発生する(住宅の密集する都市で震度6強から震度7程度)地震に対して、 倒壊・崩壊しない。
②数十年に一度発生する(住宅の密集する都市で震度5強程度)地震に対して、損傷しない。
をもとに等級が決められています。
これらの規定は、巨大地震でも人命が失われないことを目標とした基準です。
ようするに、大地震のあとに人がその建物から安全に脱出する時間を確実に保証することが、 建築基準法が定める耐震性の目指すところなのです。
この意味、反対にみると、大地震の揺れによる圧死は防ぐが、その後もその住宅に住めるかは保証されないというわけです。
では、「制振」とは、何なのでしょうか?
「制振」とは、地震のエネルギーを吸収することによって建物の揺れを抑え、構造体の損傷を軽減する方法です。
弊社が採用している制振ダンパー「evoltz」は、油圧式ダンパーで、小さな揺れから効きます。
3mの先端が3~4mm揺れた時点から大きな力を発揮してくれます。
ということは、熊本地震で話題になった、何回も訪れた余震に対しても効果を発揮してくれると言えます。
では、実際にこのダンパーの効果はどうなのでしょうか?
体験会で説明をしていただいていた、杉本さんの話によると、 実際に平成28年10月21日に発生した鳥取県中部地震。
この震度6弱の地震が起こった鳥取県倉吉市に、この「evoltz」を装着されたお家があったそうです。
施主様にお話を伺ったところ、奥様は2階にいらしたらしく、
「揺れはしたが、震度2〜3程度だと思っていた」
「テレビをみて震度6弱と聞いて驚いた」
「家の外に出たら他の家の瓦がたくさん落ちていて驚いた」
とおっしゃられていたそうです。
小さな揺れだけでなく大きな揺れも実際に半分程度に軽減してくれる威力があったようです。
詳しい詳細は調査中だそうですが、また詳しく状況がわかり次第お知らせしてくれるそうです。
また、この商品はGOOD DESIGN AWARD2016を受賞しています。
さらに、日経ホームビルダーにも掲載されているそうで、
タイトルは、〜「効かない制振」を選ぶな!〜というかなり過激な表紙ですが、 「evoltz」の細かい性能の部分まで伝えることができているそうです。
地震に備える方法は、たくさんあります。
しかし、地震は自然が起こすもので、地形や地震の揺れの種類など様々な状況があります。
私たち人間は過去におこった地震を研究し、それに備える方法を考えていくしかありません。
ということは、絶対に安全です!というものはないのかもしれません。
だからこそ、どの部分で地震に対する備えをするのかは、 知識をもって選ばなければいけないのではないでしょうか。
家を建てる際には、地震に対する考え方をどのようにするのか、したいのかをくらべてみる、考えてみるべきかもしれせん。
弊社では、お客様のご要望に合わせて標準仕様に加え地震に対する備えを厚くすることができます。 「耐震」をプラスするのか「制振」をプラスするのか、 詳しくは、設計士に訪ねてみてくださいね!
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